2026.2.10
社会問題

見えない課題に、どう向き合うか

Contents

    ── ハニカムとこれからの付き合い方

    これまでのコラムでは、冷蔵ショーケースの中にあるハニカムについて、

    • どのような役割を持つ部材なのか
    • 実際にどのような状態が確認されているのか
    • なぜ問題として認識されにくかったのか

    を、順を追って整理してきました。

    第5回では、こうした見えにくい課題と、これからどのように向き合っていくべきかという視点から考えてみたいと思います。


    まず大切なのは、「知っている」状態をつくること

    ハニカムの汚れは、特別なトラブルがなくても、静かに進行していくことがあります。

    そのため、最初の一歩として重要なのは、「存在を知り、意識に上げること」 だと私たちは感じています。

    • どこにあるのか
    • どのような役割を果たしているのか
    • なぜ見えにくいのか

    これらを共有するだけでも、売場や設備の見え方は変わってきます。


    「完璧な管理」を目指す必要はない

    見えない設備の管理というと、「常に完璧な状態を保たなければならない」と感じる方もいるかもしれません。

    しかし、現実的には、

    • 業務負荷
    • コスト
    • 人員体制

    といった制約があります。

    重要なのは、無理のない形で、管理対象として位置づけることだと私たちは考えています。


    選択肢は、一つではない

    ハニカムへの向き合い方には、さまざまな選択肢があります。

    • 定期的な点検を行う
    • 清掃の頻度や方法を見直す
    • 状態を把握する手段を取り入れる

    どれが正解かは、店舗の規模や運用体制によって異なります。

    大切なのは、
    「何もできない」ではなく、「選べる状態」にすること
    ではないでしょうか。


    見えないからこそ、仕組みで支える

    ハニカムのように、日常業務の中で意識されにくい部位ほど、個人の注意や善意に頼る管理には限界があります。

    だからこそ、

    • 管理項目として明確にする
    • 判断を属人化しない
    • 状態を可視化する仕組みを持つ

    といった、仕組みとしての支え方 が重要だと考えています。


    「今だからできること」がある

    分析や測定の手法が進み、見えなかったものが、少しずつ見えるようになってきました。

    それは、過去を否定する材料ではなく、これからの選択肢を広げる材料 です。

    今だからこそ、現実的で、無理のない形で、一歩踏み出すことができるのではないでしょうか。


    おわりに

    ハニカムの課題は、特別な誰かの判断や行動によって生まれたものではありません。

    見えにくい構造の中で、気づかれにくかったものが、今になって少しずつ見えるようになってきた。

    私たちは、こうした 「知られていなかった課題」 に光を当て、現場や運用の実情に寄り添いながら、
    より良い選択肢を考えていくことが大切だと考えています。

    それが、私たちが掲げている「知られざる社会課題に向き合い、解決につなげていく」
    という取り組みの原点です。